暑い、ダルい…
眉間に皺を寄せて玄関を出ると、目の端に爽やかなブルーが飛び込んできました。ホテイアオイが咲いたのです。
今までもなんどか栽培していましたが、だいたい水面で消滅してお別れ。開花は生涯2度目です。この「不意打ち」に、気分良く仕事に出ることができました。
われわれには耐え難い、厳しい太陽光も、彼らにはご馳走です。
また、野生にあっては、彼らが水辺の草食動物たちのご馳走。
繁殖力が強すぎて「青い悪魔」などという怖い別名ももらっているそうですが、我が家の玄関口の古いこね鉢に収まっている限りは、かわいいグリーンです。水面を覆い尽くして水流を止めたり、船の行き来を邪魔することはいたしません。
人が罪人になるかどうかは、置かれた環境に左右されるもんだ、といわれることを、この小さな水草に重ねるのでした。
ホテイアオイが、世界の侵略的外来種だなんて(ちなみに、ワカメもそうなんですって)、へんな感じです。
坊守