境内で蓮の花が咲いています。
最近は向日葵の開花のことをあげてきましたが、仏教で花といえば、やっぱり蓮の花です。
親鸞聖人の『入出二門偈』という著書のなかに、
「煩悩をそなえた凡夫が、仏の本願のはたらきによって信心を得る。この人はただの愚かな凡夫ではなく、泥の中に咲く白い蓮の花のような人なのである」とあります。
これは、中国の善導大師の教えを親鸞聖人が紹介したくだりです。
どんなにおろかな私であっても、仏がこれで必ず救うぞと願いをこめた念仏=南無阿弥陀仏ををとなえつつ生きる人(念仏者)は、泥沼に咲く美しい蓮のような存在である、そんな意味になると思います。
ひとことでいうならば、念仏者は蓮の花であるということでしょう。そう思っていただいて蓮の花を見ると、もしかしたら念仏がでてくるかも?
それは冗談として、蓮はいまが見頃です。みなさんのお近くのお寺にあれば是非、観賞にお出かけください。